一年を通して、紫外線が地上に降り注いでいるというお話は以前に書きましたね。それならば、私たちは常に日焼け止めクリームを使わなければいけないということになります。ところで、日焼け止めクリームに表示してあるSPFや「+」の表示の意味を正しく理解できているでしょうか。
日焼け止めクリームの表示を知ることで、適切な日焼け止めクリームを選ぶことができるようになります。
赤くなってひりひりする原因は紫外線B波…それを防ぐ力はSPF
SPF値というのは、紫外線B波をカットする力を示しています。紫外線B波は、サンバーンといって皮膚が赤くなってひりひりする症状を起こします。例えば、SPF2という表示は、サンバーンを起こす時間を2倍に引き延ばすことができるという意味です。
成人が日射しの中にいた場合に、サンバーンを引き起こすまでに20分かかるといわれています。なので、SPF2の日焼け止めクリームは20×2で、40分間サンバーンを引き起こす時間を引き延ばすことができるということになります。ただし、この数字はすべて平均値なので、実際には個人差があります。
日常使いの日焼け止めなら、どれを選ぶのが良い?
皮膚科学会では、「日常使いであればSPF20程度」の日焼け止めクリームを推奨しています。日常生活の場合は、ほとんどの人が外で日に当たる時間は1日1時間以下といわれています。SPF1が20分で計算すると、SPF3で大丈夫ということになりますが、シミ予防の観点から念のためにSPF20くらいを使用するのが良いと考えられています。
SPFが高ければ良いかというと、そういうわけでもなく、あまり高い数値のものは肌に負担が大きくなります。ちなみに、現在、SPFは2~50までの数値で表示されています。200年以前は100などの数値もありましたが、あまり高すぎるとSPFを測定する時の誤差が生じやすいからという理由で一番高くても50+までの表示になりました。
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