オシャレの歴史第2回は、中世の人たちのオシャレを見ていきましょう。中世は、ローマが没落してから1450年ごろまで続いた時代で、古代の終わりからルネサンス期までを指します。

中世のオシャレはそびえたつヘアスタイル!

当時のタペストリーや彫刻には、美容文化の特徴がよくあらわれています。大きな特徴は、頭のてっぺんを高く盛ったような、複雑なヘアスタイルと髪飾りです。

また、紀元前1000年頃には、水蒸気蒸留で抽出するエッセンシャルオイルが作られました。エッセンシャルオイルの先駆けともいうべきもので、現代で使われているものに通じるところがあります。

ルネサンスには、ひたいをむき出しで知的さアピール


ルネサンス期の特徴といえば、ひたいを広く見せるために、眉毛や髪の毛の生え際を剃っていたという点です。ひたいをむき出しにすることで、女性は知的さをアピールしていたのです。現代では、剃るまではしませんが、お仕事用のヘアスタイルで前髪を上げる人が多いです。ひたいをみせる=知的に見えるとの理屈は、今も変わっていないということでしょう。

自然が美しいとされたビクトリア時代の努力とは?

ビクトリア時代は、質素倹約を良しとする時代です。オシャレにもそれは色濃くあらわれていて、当時の女性たちは果物や野菜、ハチミツなど自然の素材を利用して肌の美しさと健康を保っていました。今でいう、スキンケアに力を入れていたということです。

チーク無しで健康的な赤みを出すために頬をつねって、口紅に頼らず唇の色を染めるために唇をかんでいたという話もあります。