手を清潔にするよう、心がけているのになぜか手がいつもガサガサ…
という人はいませんか?それは、もしかしたら除菌のし過ぎかもしれません。特に、これからやってくる秋・冬の時期には、インフルエンザ等の風邪予防で過度な除菌をしてしまいがちです。
美爪や美肌ためは、過度な除菌が大敵。肌と爪の健康を守る常在菌まで殺してしまわないように、除菌よりも菌を活性化させる方に気を配りましょう。
皮膚の常在菌は、肌や身体全体を守る大事なもの
常在菌は、肌の上にいて皮脂膜を作ったり、外部からやってきた雑菌やウィルスを退治する役割を果たしています。除菌をし過ぎた肌には皮脂膜がないので、常在菌が活動できません。常在菌のいない弱った肌に、雑菌やウィルスが付いたなら慢性的な肌荒れを引き起こす可能性が大きいです。
皮膚常在菌は3つに分けられる

どれか一つの菌を無くすことより、バランスをとることを考えよう
皮脂常在菌には数百種類あって、皮膚の上に1兆個以上存在しています。皮脂常在菌は「善玉菌」「日和見菌」「悪玉菌」の3つに分けることができます。善玉菌は、皮膚を弱酸性に保って悪玉菌の繁殖を抑えます。日和見菌は、保湿のための重要な役割を果たしています。悪玉菌は、皮膚のトラブルの素となる菌です。
これらの皮膚常在菌のバランスが取れている状態だと、雑菌や悪玉菌の繁殖を抑えて肌を保護する皮脂膜が作られます。バランスが崩れると乾燥や肌トラブルに繋がってしまうというわけです。
理想の手には、除菌より菌活を心がけよう
肌を保護する皮脂膜は、「皮脂+汗+垢+常在菌」で作られます。天然の保護クリームともいわれる皮脂膜は、水分に蒸発や雑菌に侵入・繁殖を防ぐ働きがあります。美しい手と爪は、皮脂膜なしにできません。除菌に執着しすぎるあまり、肌に必要な菌まで殺してしまわないよう、除菌よりも菌活の方に気を配りましょう。
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